お葬式の流れ

一般的な斎場における仏式での個人葬のおおまかな流れをまとめてみました。

事前準備

・もしもの時、安置場所は何処にするのかあらかじめ決めておいた方が良いでしょう。
※ご自宅に安置の場合、通夜当日の夕方、ご納棺後に式場へ移送します。ご安置する部屋を片付けておきましょう。
※住宅事情等で自宅に帰れない場合など、直接斎場にご安置する事もできます。

・菩提寺の名称、住所、電話番号と宗旨・宗派の確認。

・お気に入りの洋服はご存知ですか?
・大切な物は?
・好きな花は?
・好きな色は?
・思い出の曲は?

・大好きだったユリのお花で祭壇いっぱいに飾ってあげたい。
・いつも口ずさんでいた思い出の曲で送ってあげたい。
※思い出の曲などのリクエストをピアノの生演奏でお送りします。
※遺作や思い出の品などを参列者にご覧いただけるように展示もいたします。
その他ご本人の遺志、ご家族の意向があればお気軽にご相談下さい。

・親族、故人の友人、勤務先、自治員や班長の連絡先リストの作成。
※連絡漏れを防ぐ為、スムーズな伝達の為にも事前の名簿作成をおすすめします。

※ピントが合い、大きく写ったものをお選び下さい。
※洋服の着せ替え、背景の変更も出来ます。

・故人の社会的地位、故人の遺志、お付き合いの範囲、予算、遺族の交際範囲、会葬者の人数などを考え合わせて葬儀の規模を決めます。
・故人の社会的地位によっては、社葬・団体葬という場合もあります。

病院での対応

〈病院で死亡した場合〉
□ご遺体の処置(清拭)が行われます。
・故人の着替えを用意しているときは、事前に申し出ておきます。

□死亡の連絡
・親戚等に死亡の一報をいれます。
※通夜、葬儀の日程は決まり次第あらためて連絡します。

□ご遺体搬送の手配
・搬送先(自宅・斎場)を決定し、葬儀社へ搬送の依頼をします。
※自宅へ搬送する場合には、ご遺体を安置する部屋を片付けておきましょう。

□病院でしなければならないこと
・医師より死亡診断書を受け取ります。
・病室に置いてある私物を整理し、持ち帰ります。
・お世話になった医師、看護士にお礼の挨拶を述べます。
・未払金等があれば精算します。
(請求処理が出来ていない場合は後日精算に伺います。)

□遠方の病院に入院中の場合
・弊社、提携葬儀社による移送も可能です。
・病院の紹介や地元の葬儀社へ、搬送の依頼のみのお願いも出来ます。
寝台車の運賃は距離によって異なる為、あらかじめ概算してもらいます。
その際、搬送のみの依頼であることを事前に伝えておきましょう。

〈自宅で死亡した場合〉
□かかりつけの医師がいる場合
・かかりつけの医師に連絡し、死亡を確認してもらい死亡診断書を書いてもらいます。
※日曜などで休診のときは、他の医師または監察医(警察医)に連絡します。

□かかりつけの医師がいない場合
・突然死などで、かかりつけの医師がいない場合には警察に連絡し、検死をうけます。

〈事故死・変死の場合〉
・事故死以外にも元気だった人の突然死など、医師が死亡診断書を出せないと判断 した時には、警察に連絡がいきます。警察官による調査や監察医(警察医)によ る検死が行われ、死因の原因がはっきりすれば死体検案書が作成されます。
※警察が到着するまで、ご遺体を動かしてはいけません。

※自宅などで死亡の場合の際もご連絡を頂き次第、お伺いいたします。

・医師から病理解剖の依頼がある場合があります。
司法解剖のように強制力はありませんので断ることもできます。

安置~枕机の準備

1)ご遺体を移送後、布団に安置します。
ご遺体は、北枕または西枕に安置します。
※仏壇に足が向くようであれば、お仏壇を中心に考え安置します。
(方向は北または、西に限りません。)
2)ドライアイスなどを納め、ご遺体の保存をします。
3)守り刀を胸のあたりに置きます。
※守り刀の必要のない宗旨もあります。

1)ご遺体の枕元に、線香立てなどを用意しお参りできる用意を整えます。
2)花立にシキミを供え、灯明に火を灯し線香を焚きます。
3)生前に使用されていた茶碗に仏飯を供えます。
4)水、お茶、団子を供えます。
※お供えの必要がない宗旨もあります。

1)打敷を白に替えます。
2)花立にシキミを供え、灯明に火を灯し線香を焚きます。
3)仏飯を供えます。
※宗旨・宗派によっては、仏壇を閉じる場合もあります。

・神棚があれば扉を閉め、半紙を貼ります。

・打敷、神棚封じの半紙は、満中陰の法要が済むまでそのままにしておきます。

寺院への連絡~喪主・日程の決定

1) 故人の姓名と続柄を伝え、枕経を依頼します。
(菩提寺が遠方などの理由により、枕経を通夜の際に行うこともあります。)
2) 遺族、親戚は数珠を持って集まります。(服装は平服で構いません。)

・普通は故人と最も近い血縁の方がなることが多いようです。
・夫婦のいずれかが死亡した場合にはその配偶者、配偶者がすでに死亡している場合は、 長男、又は二男の方が多いようです。

・枕経後、通夜・葬儀・初七日の日程の打合せに入ります。
※通夜・葬儀の日程は、葬儀の主要参列者の到着時間、僧侶の都合、火葬場・式場の状況を 考慮しながら決定します。
(当社係員がご希望をうかがいながら進めていきます)
※原則として、死後24時間は火葬が出来ません。

・当社よりご紹介も出来ます。ご希望の宗旨・宗派をお教え下さい。

・ご葬儀の当日に初七日法要を行う場合、出席予定の親族にあらかじめお伝えし、 出欠の返事を伺っておきましょう。

死亡届の提出

1)死亡届(死亡診断書の半片)に必要事項を記入します。
2)市町村役所に提出し、火葬許可証を受領します。
※届出は代行いたします。(手数料無料)

□死亡者の本籍地
□死亡地
□届出人の現住所地

死亡診断書は、提出後返却されません。
死亡届に捺印した印鑑を持参します。
本籍地と現住所が異なる場合は2通必要な地域もあります。

内容の決定

1) 故人の遺志・遺族の希望をお伺いします。
2) お名前、ご住所、菩提寺など必要事項をお伺いします。
3) 会葬御礼品・会葬礼状の種類、数量などを決定します。
4) 遺影用写真をお預かりします。(洋服の着せ替え・背景の変更もできます。)
5) 葬儀料金がどの範囲まで含まれているかなど、詳細についてのご説明、ご確認をします。
6) 見積書の控えをお渡しします。
7) ご葬儀(または初七日法要)までの流れをご説明します。
8) 喪主必携ノートなど各資料等をお渡しいたします。

※担当アドバイザーが、皆様のさまざまなご質問、ご要望などを伺い地域の慣習などを考慮し、 適切なアドバイスをさせていただきます。

・故人の社会的地位によっては、新聞広告に掲載する場合もあります。
お早めにお申し付け下さい。

日時の連絡

通夜・葬儀の日時、会場が決定したら親族や各関係先に以下の連絡内容を伝えます。
1) 故人の氏名
2) 死亡日時
3) 通夜・葬儀の日時、式場名、式場住所
4) 喪主の氏名(故人との続柄)

・連絡漏れ、スムーズな伝達の為にも事前の名簿作成をおすすめいたします。
※自治員や班長には直接お伺いし、伝えたほうがよいでしょう。

主な連絡先(例)
連絡先が多い時には、関係先ごとに手分けして行います。
1)親戚関係
2)故人の勤務先・関係先
3)遺族の勤務先・関係先
4)町内会・近隣への挨拶

その他の手配

□受付の依頼  ・・・・・ 通夜・葬儀の受付の依頼をします。
※一般、会社など関係別に分類する場合は各関係先の方にお手伝いいただくことをおすすめします。
※開式1時間前にはお越しいただくように依頼しましょう。

□料 理
通夜食 ・・・・・ 親戚の人数を目安にオードブルを用意します。
おとき弁当 ・・・・・ 親戚と受付やお手伝いの方・僧侶の人数を目安に用意します。
精進落し ・・・・・ 出席頂く親戚の範囲を決めます。出席の依頼をし、人数をまとめます。

1)料理は出席者の人数でまとめます。
2)引出物は家族の数でまとめます。
3)僧侶の料理、引出物も人数分に加えます。
※僧侶が出席できない場合は「御膳料」をお包みします。

□貸衣装 ・・・・・ 各種・各サイズご用意いたしております。
□着付け ・・・・・ 着付けの予定者数をお申し付け下さい。
□供 物 ・・・・・ 生花、花環、提灯などの種類があります。

親戚間でバランスを考慮し供えるものをご相談下さい。

その他の決定事項

■葬儀内容の決定の他にも、お決めいただかなければならない内容があります。
ご葬儀までに決定していただきたい内容がほとんどですが、事前の手配、準備などの参考になさって下さい。

□代表謝辞 ・・・・・ 通夜・葬儀の際、参列者への挨拶をされる方を決定して下さい。
□副葬品の準備 ・・・・・ 柩に納めて差し上げたい物の準備。
□弔電の整理 ・・・・・ 拝読順の決定とフリガナ付け。
□焼香順位の決定 ・・・・・ 指名焼香の場合、焼香順位を決定して下さい。
□弔辞依頼 ・・・・・ 事前にご依頼をしておきましょう。
□お別れの言葉 ・・・・・ ご友人や同僚、また特に親しくお付合いされていた ご親戚より「お別れの言葉」をいただくケースも増えています。

ご納棺~斎場へ移送

ご入院が長く、少しでも長く布団に休ませてあげたいなどの理由から斎場への移送前に ご納棺を希望される場合が多いようです。その他、近親者が遠方の場合など、到着時間 を考慮し、ご納棺の時間を決定します。
※ご遺体の状態などによっては、ご意向に添えない場合もあります。

1) 近親者にお集まりいただきます。
2) 近親者の手により、経帷子(死装束)の、手甲、脚絆、足袋を順に着けていただきます。
3) 近親者の手によりご納棺いたします。
4) 着衣を整えドライアイス等を納め、経帷子を羽織らせます。
※経帷子を着けない宗旨もあります。
5) 棺内を整え合掌の後、お蓋を閉じます。

1) ご納棺終了後、斎場へ移送します。 2) 斎場へ到着後、祭壇前に安置し灯明に火を灯し、線香を焚きます。

・供物や供花を飾る順序は、近親者からのものは故人との血のつながりの深い順に、 また、友人、知人、関係者からのものは、関係の深い順に、祭壇に近いところからお供えします。

通夜

・開式前、親族の皆様にお席のご案内し、式次第と葬儀当日のご案内をいたします。

1)着席
2)僧侶入場
3)開式の辞
4)読 経
5)法話(説法)
6)僧侶退場
7)代表謝辞
8)閉式の辞
9)焼 香
10)参列者のお見送り
※式次第は、宗派、僧侶により異なる場合があります。

1)参列者のお見送りをしたあと、親族の皆様をご案内します。
2)席に着かれてから、お礼を述べます。
3)会食を始めます。

・親族が交代でローソクと線香を絶やさないように守ります。

・高いところからではございますが、一言ご挨拶申し上げます。 本日は、ご多用のところ、わざわざご弔問頂きましてありがとうございます。 また先程から、おなぐさめや、お励ましのお言葉をいただきありがとうございました。亡き父も喜んでくれていることと存じます。 本日はお疲れのところを遅くまで誠にありがとうございました。

・本日はお忙しいところ、ご弔問頂きましてありがとうございました。 ささやかではございますが、お食事のご用意をいたしております。 召し上がっていただきながら、故人と最後のひとときをお過ごしいただければと存じます。 本日はお忙しいところ、本当にありがとうございました。

ご葬儀までに

・担当者がご意向などを考慮し、一つ一つ確認をいたします。
前のページに挙げた「その他の決定事項」の内容を、葬儀開式3時間前までに最終決定します。

■代表謝辞 ・・・葬儀、出棺の際、参列者へ挨拶をされる方を決定下さい。
■副葬品の準備 ・・・柩に納める物の用意。
■弔電の整理 ・・・拝読順の決定とフリガナ付け。
■焼香順位の決定 ・・・指名焼香の場合、焼香順位を決定して下さい。
■弔辞依頼 ・・・事前にご依頼をしておきましょう。
■お別れの言葉 ・・・ ご友人や同僚また、特に親しくお付合いされていたご親戚より故人にあて「お別れの言葉」をいただくケースも増えてます。

葬儀

・担当者がご意向などを考慮し、一つ一つ確認をいたします。
前のページに挙げた「その他の決定事項」の内容を、葬儀開式3時間前までに最終決定します。

・初七日を当日行う場合、親族の皆様には葬儀開式の1時間前までに、おときをお召し上がりいただきます。

1)お決め頂いた電報の拝読順や焼香順位・副葬品などの確認。
2)ご宗旨の式次第に添って、出棺までの流れをご説明いたします。

1)集合写真の撮影(オプション)
2)式次第のご説明
・ご焼香順に従いお席へご案内をし、式次第・焼香作法などのご説明をいたします。

1)導師入場
2)開式の辞
3)読経
4)弔辞(お別れの言葉)
5)電報代読
6)読経(焼香)
7)親族代表謝辞
8)閉式の辞
9)導師退場
※一般的な葬儀の式次第です。宗派、僧侶により異なる場合があります。

・おときとは、もともと葬儀の後、参列の方々をご案内し、故人との最後の別れの膳として、 故人を偲び会食していましたが、初七日の繰上げ法要を営むケースが多くなるに伴い、 葬儀の前におときを行う「前おとき」が主流となってきました。

・最近では、葬儀と告別式を一緒に執り行うことがほとんどですが、本来葬儀と告別式は別々の儀式です。
葬儀とは、故人の成仏を祈る宗教的儀式であり、告別式は、故人に最後の別れを告げる儀式です。

お別れ

1)お別れの準備を整えます。
2)遺族、親族にお集まりいただきます。
3)副葬品を納めます。
4)花を添えて最後のお別れをします。

1)近親者に位牌、遺影写真、骨壷を持っていただき、柩の前を霊柩車まで先導します。
2)親族の手により柩を、霊柩車にご乗棺します。
3)お見送りの方々にお礼のご挨拶をします。
4)火葬場へ行かれる方は、マイクロバス(または、自家用車)に乗車後、霊柩車と共に火葬場に向かいます。

1)最後のお別れの後、荼毘に付します。
2)お骨上げの後、埋葬許可書を受け取ります。
3)マイクロバス(または、自家用車)で式場へ戻ります。

・ご用意頂いた副葬品は、お別れの際に納めていただきます。
※金属類、プラスチック類などの不燃物の副葬はご遠慮下さい。

・霊園などに納骨の際に、必要となります。

初七日法要

1)お骨、位牌などを安置します。
2)親族の皆様に、法要会場にお集まりいただきます。
3)僧侶を迎えて読経(還骨勤行)のお勤めをいただきます。
4)読経終了後に、精進落しの案内をし会場に移動していただきます。

1)会食会場にお骨、位牌などを移動します。
2)会食に僧侶が出席の際には、上座に席を設けます。
3)親族出席者が席についてから、僧侶を案内します。(喪主と遺族は末席に座ります。)
4)会食前に末席より喪主または、喪主に順ずる方が御礼の挨拶を述べます。
5)会食中は喪主・遺族が接待にあたります。
6)会食終了の挨拶を述べ、お開きにします。

・喪主として一言ご挨拶申し上げます。只今 ○○寺様よりご丁重な初七日のお経を賜り まして、これで無事父も成仏してくれたことと思います。お骨になってようやく元気だ った父がもはや帰らぬ人となった実感がすこし感じられるようになりました。容体が急 変しました一昨日来、皆様には何かとお世話になりました。お陰様で葬儀も滞りなく済 ませることができ、お礼の言葉もございませんが、皆様方のご指導のもと家族力を合わ せ、一生懸命父のあとを守ってゆこうと思っております。十分な用意ができませんでし たが、父が好きだったお酒だけは十分用意いたしましたので、生前の思い出などお聞か せ頂きながら初七日の一時をお過ごし頂ければと存じます。
本日は誠にありがとうございました。

・本日は、長時間ご参列頂き誠にありがとうございました。皆様のご協力によりまして滞 りなく葬儀、初七日法要を相営みましたこと深く感謝申し上げます。この辺でお開きと させて頂きたいと思います。
本日は誠にありがとうございました。